ファッション甲子園からのお知らせ

ファッション甲子園2022 一次審査会を実施しました

第22回全国高等学校ファッションデザイン選手権大会(ファッション甲子園2023)の一次審査会を実施しました。
一次審査通過チームはコチラ

一次審査実施日:令和5年5月19日(金)
審査員:原 由美子(ファッションディレクター)
    天津 憂(クリエイティブディレクター)
    青木 規子(繊研新聞 記者)
    応募総数:39都道府県97校1,044チーム1,810枚
たくさんのご応募ありがとうございました!

審査員コメント(天津憂審査員より)
 今年の応募作品の傾向として、ここ数年の、学生時代をコロナ禍で過ごしてきた学生たちの作品は、ウイルスなどネガティブなテーマが多かった印象だったが、今回は少し明るさみたいなものが感じられた。ただ、ロシアによるウクライナ侵攻の影響なのか、戦争をテーマにした作品もあり、高校生の心の葛藤が見え隠れしている部分も感じた。
 また、ファッションのトレンドにこだわるというより、どちらかというと風刺というか、自分自身がどのような体験をしたかという意味でのトレンドはあるかと感じた。それが、戦争であったり、コロナ収束後であったり、いま日本には海外のモノやヒトがどんどん流れてきているので、どこか世界を意識したデザイン画も多い印象があった。
 あくまでデザイン画なので、ビジュアルで表現してもらえば良いのだが、どのように作るのかというコメントがすごく少ない印象だった。デザイン画自体はすごく綺麗で良いものなのに、どのように作るのかのコメントが無いことで、一次審査ではとても高い評価であるが、最終審査で実際の衣装になったときにどうなるか、という部分ですごく不安に思うことが多かった。そういう点では、学校によってすごくバラツキがあり、制作に関するテクニックを書き込んでいたり、生地サンプルを付けている画もあれば、まったく無いものもあり、逆にそれが興味をそそるということもあったのだが、今回はそのギャップが大きかったと感じている。高校生は、やはり先生が基準になってくる。先生がどのような方針で教えるか、というのがデザイン画に表れていると感じた。
 今年は昨年に比べて応募高校数が増加し、全国的に大会が広がりを見せているなと感じ、すごくフレッシュな作品が多かった。そういう作品は、自分の思いをどれだけデザイン画に込められるか、という視点で描いているので、我々が審査員は、これはどのように服にするのか、こうしないと出来ないのでは、と考えるのではなく、楽しさを表現してほしいという観点で審査することを重視した。
 最終審査に向けて実際に衣装制作を行うわけだが、デザイン画で描ききれるところと、実際の衣装になった際にはまた全然違うもの。とても上手いデザイン画が実際の衣装になったらそこまで、ということもある。すごく綺麗に作るというよりは、自分自身の気持ちが楽しくなるようなものづくり、プロのような本物を目指さないとだめではなく、荒削りであっても、未来を感じる作品作りを目指して欲しい。最終審査ではモデルが衣装を着用しウォーキングするファッションショー形式の審査となる。コンパクトに収まるのではなく、表現方法としてやれることはすべて出し切ってほしいと思う。


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